１０年ぶりに広尾町の十勝港に寄港した南極観測船しらせ

　南極観測船「しらせ」（海上自衛隊横須賀総監部所属）が１日、広尾町内の十勝港に１０年ぶりに寄港、地元関係者から熱烈な歓迎を受けた。４日まで同港第４ふ頭に停泊、２、３の両日は一般公開が行われる。

　しらせ（２代目）は南極観測協力を行う国内唯一の砕氷艦。第６５次南極地域観測支援に向けた訓練と広報活動の一環で、十勝港に寄港した。十勝港には２０１３年９月６～９日に初入港している。

　しらせは８月３０日に横須賀を出港、１日午前１０時に十勝港第４ふ頭・第２岸壁に接岸した。同１０時半から地元実行委による歓迎式典が開かれ、村瀬優町長らが齋藤一城艦長と乗員を温かく迎え入れた。

　続いて関係者を対象に艦内を特別公開。帯広市から祖母と一緒に参加した男児（８）は「こんなに大きな船に乗るのは初めて。とてもきれいだった」と話していた。

　齋藤艦長は「停泊期間は短いが、住民との触れ合いを通して、しらせや南極観測事業への理解を深めたい」と述べていた。

　一般公開は２日午前９時～午後３時半、３日午前９時～午後４時。入場無料。第４ふ頭の特設会場で飲食物や「しらせグッズ」の販売、南極写真展（十勝毎日新聞社協力）を開く。