本番に向け、練習に励む桜蘭中吹奏楽部の部員たち

　室蘭・桜蘭中学校吹奏楽部が、第６８回日胆地区吹奏楽コンクール（日胆地区吹奏楽連盟主催）で金賞に輝き、９月１日に札幌市で開かれる全道大会への出場を決めた。創部６年目にして初めての大舞台に立つ部員たちは、「今まで練習してきたことを出し切りたい」と張り切っている。

　部員は３年生１２人、２年生１０人、１年生１２人の計３４人。２人の顧問を含めて全学年とも隔たりがなく、気軽に話しかけられる仲の良さが特徴。熱中症警戒アラートが発令されて部活が中止になることもあったが、一日一日の時間を大切に技術を磨いてきた。

　日胆コンクールは５日に苫小牧市で開催。２校が出場したＢ編成の部（３５人以下）にエントリーした。自由曲「ファンタスマゴリア」を息の合ったハーモニーで披露し、１校に与えられる全道大会への切符を手に入れた。

　部長の寺田奈央さん（３年）はアルトサックスを担当。「ずっと銀賞しか取ったことがなかったから信じられなかった」と振り返り、「本番は緊張するけど、一致団結して悔いのない演奏をしたい」と意気込んだ。

　桜蘭中学校吹奏楽部は、楽器の購入や修理に充てるための寄付を募っている。詳細は顧問の武石志津子先生、電話０１４３・４４局３７５８番へ。