ホップ、今年は184.5キロ 登別産、昨年比100キロ多く収穫【登別】
12月に地ビール販売へ
登別市札内町の私有地で栽培されているホップの収穫作業が29日に行われた。今年は昨年より100キロ余り多い184.5キロを収穫。12月にはこのホップを使った地ビール「ヌプルペッ ペールエール」が販売される予定だ。
市内事業者の有志が登別産ホップを使った地ビールに興味を持ったことをきっかけに、市商工労政グループと協力し、2016年度に「ホップ研究会」が発足。翌年度に同研究会メンバーが私有地約500平方メートルを開墾し、試験栽培に着手した。
18、19年度はシカの食害や天候不良などで栽培は難航したが、20年度は引き続き育成方法を研究しつつ栽培を進め、約17キロを確保。わかさいも本舗地ビール工場(中登別町)で醸造し「ヌプルペッ ペールエール」として限定販売した。
以降もホップの収穫量は順調に増加し、21年度は52キロ。昨年度は暴風雨で一部が使用できなくなったが、作付面積を増やしたことで約80キロを収穫した。
この日の収穫作業には同会のメンバーら約50人が参加。空に向かって伸びたホップのつるを切り、ビニールシートを使って運搬。一つ一つ球花を手で摘み、かごに入れた。収穫したホップは、その日のうちに上富良野町に運び、現地で乾燥作業を行った。
乾燥後は、同社地ビール工場で醸造が行われ、12月中旬には登別産の地ビールとして販売される見通しという。泉田覚会長は「年々収穫量が増え、実も大きくなっている。地元産ホップ100%の地ビールの完成を目指していきたい」と笑顔を見せた。
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