桜庭さん銀メダル 世界ろう者ボウリング選手権【函館】
8月1~12日にドイツ・ミュンヘンで行われた世界ろう者ボウリング選手権大会で、日本代表として出場した函館市の会社員、桜庭まどかさん(34)が女子5人チーム戦で銀メダルを獲得した。目標だった個人戦でのメダルには届かなかったが、日本チームとして唯一のメダル。「世界の舞台は初めてで緊張したが、メダルを取れて良かった」と喜んでいる。
桜庭さんが出場したのは女子個人戦とダブルス戦、トリオ戦、5人チーム戦の4種目。
前半の個人戦では緊張したため、思うようなコースに投げられず、結果は58位と振るわなかった。続くダブルス戦もまだ大会の雰囲気に慣れず苦戦し、27位で終わった。「世界のレベルの高さを感じた」という。
前半の2種目を終え、コーチにレーンのコンディションや投げる前に立つ位置について相談。「気持ちを切り替えることができた」。反省点をすぐに修正し、後半戦に突入した。
トリオ戦では大会の雰囲気にも慣れ、調子も少しずつ上向きに。結果は5位で入賞を果たした。「4位以上でメダル獲得だったので、うれしさと悔しさが半々」と複雑な思いだった。
最後の5人チーム戦は全員で気持ちを高めて臨んだ。準決勝でウクライナを撃破。決勝では韓国と対戦したが、力及ばずに敗れた。「韓国のパワフルさに圧倒された。強豪と戦ったことで勉強になった」と大会を振り返る一方、「表彰台で日の丸を見たときはものすごく感動した」と晴れやかな表情をみせた。
帰国後は、家族や勤め先の保険会社の同僚や上司から祝福を受けた。9月には母校の函館聾学校を訪問し、生徒らに結果を報告する予定。「努力すれば夢や希望をかなえることができること、今回の経験を伝えたい」と目を輝かせる。
目標は2025年に東京で開かれる聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」への出場とメダル獲得だが、まだ出場は決まっていない。「もっと練習して技術を磨く。金メダルを目指して努力を続ける」と気を引き締めた。
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