中標津町役場前で記念撮影する訪問団の児童ら（１５日午後）

　【中標津】町と友好都市の神奈川県川崎市の児童１３人が、町内で自然体験などを通し地元住民と交流している。訪れているのは川崎市や川崎信用金庫などが主催する小学５、６年生を対象にした作文と絵画のコンクール「川崎ジュニア文化賞」の入賞者で、副賞が中標津町への親善訪問。直近３年はコロナ禍で訪問事業が中止となり４年ぶりに再開した。

　１５日に空路で中標津入りした一行はそのまま町役場を表敬し、受賞した作品を示して川崎のまちを西村穣町長らに紹介した。西村町長は「なかしべつ牛乳」を提供して歓迎し「短い期間ですが、たっぷりと道東を楽しんで行ってください」と呼び掛けた。

　この日中標津の最高気温は２２度ほどと川崎では晩秋から冬の気候。将来絵に関わる仕事を希望する木下彩莉さん（１２）は「寒い所で食べるバーベキューが楽しみ」。川崎の工場夜景が好きでガイド業に興味があるという中谷悠人君（１２）は「北海道の景色が楽しみ」だと話していた。

　一行は１８日まで３泊４日の日程で畜産加工品作りや、隣町弟子屈での乗馬、地元の義務教育学校・計根別学園で児童と給食を食べるなどして交流する。

　川崎信金によると、同コンクールは１９９２年に始まり今回は５８７５（作文９０４、絵画４９７１）点と過去最多の応募数。４年前まで大賞は豪ウーロンゴン市に派遣したが最近の国際情勢を鑑み、今回は大賞受賞者も中標津に派遣した。