帰省で乗車する前に記念撮影する家族（１５日午後０時４５分ごろ、新函館北斗駅）＝山崎純一撮影

　【北斗】お盆を道南の古里や行楽地で過ごした人たちのＵターンラッシュが１５日にピークを迎え、新函館北斗駅では、帰省客を笑顔で見送る人の姿がみられた。台風７号が近畿地方に上陸した影響で、道内の空港と本州を発着する空の便に欠航が相次ぎ、帰省客の一部は空路から道新幹線に切り替えるなど、予定の変更に追われていた。

　ＪＲ北海道によると、１５日に運行する上り新幹線のうち、予約率最高ははやぶさ４０号で８割弱。また、今年のお盆期間中（１０～１７日）の予約率は前年より２７・４％増え、新型コロナウイルス禍前（２０１８年）の９割程度だった。

　午後０時５１分発東京行きはやぶさ２８号の発車前には、キャリーケースや大量のみやげ物を手にした帰省客らが詰めかけた。乗降口付近では手を振ったり声をかけたりして見送る人が多くみられた。ＪＲ北によると、同便の予約率は５割程度で、台風による運行への影響はなかった。

　１１日から家族４人で北海道旅行に訪れたという奈良市の会社員、井上美奈子さん（５３）は、当初は１４日に女満別空港から飛行機で大阪に戻る予定だったが、台風の影響でスケジュール変更を余儀なくされた。「１４日に札幌で１泊して、１５日に函館から急きょ陸路で帰ることにした。元々乗る予定じゃなかったので立ち席しか空いておらず大変」と慌てていた。