山岳遭難防止を啓発 「山の日」11日 静内署と新冠ポロシリ山岳会【新冠】
【新冠】静内警察署(千葉則幸署長)と新冠ポロシリ山岳会(松本健会長)は「山の日」の11日、道の駅サラブレッドロード新冠駐車場で登山者や観光客に山岳遭難防止の啓発活動を行った。
北海道百名山最難関のイドンナップ岳(1752㍍)は6月10日に今シーズンの山開きを迎えた。登山道に通じる新冠林道は昨年8月16日の大雨により不通となっていたが、復旧工事を経て、今年6月から通行が可能となっている。
また、幌尻岳(2052㍍)でも7月の山開き以降、多くの登山者が訪れているが、9日には登山中の女性が滑落して死亡するなどの事故が相次いで発生している。
この日は、同署地域課の近藤謙作課長ら6人と、幌尻岳新冠陽希コースの登山道や避難小屋の維持管理などにあたっている新冠ポロシリ山岳会の松本会長(79)ら3人が合同で、道の駅に訪れた人へ啓発のチラシなどを配布して①携帯電話やホイッスルの携行②単独での入山を避ける③目立つ色の服装を着用④登山計画書の提出⑤落ち着いて行動―を呼び掛けたほか、事故につながりやすい疲労や滑落、道迷いなどを強調しながら安全で計画的な登山を呼び掛けた。
松本会長は「十分に状況を把握できる人をパーティに入れ、予備知識をしっかり持って来てもらわないと思わぬ事故につながる」と注意喚起。チラシを受け取った宮城県から旅行中の高橋幹男さん(71)は「登山はできる範囲で無理をしないようにしたい」と話した。
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