北青鵬がつり出しで翠富士を破るなど白熱の取組で館内が沸いた大相撲

大相撲函館場所に２６６３人

　大相撲の夏巡業「函館場所」（函館市文化・スポーツ振興財団など主催）が１１日、函館アリーナで開かれた。午前９時の稽古公開から迫力ある幕内の取組などを来場した２６６３人のファンが堪能した。

　４年ぶりの開催。稽古中にはサインの求めに気軽に応じたり、記念撮影したりする力士も見られた。大野農業高出身の一山本（放駒部屋）は出場しなかったが、新大関の豊昇龍（立浪部屋）ら人気力士が紹介されると歓声や拍手が起こった。

　取組前には子どもたちからの質問コーナーや、今月に北斗市で行われた全国高校総体（インターハイ）に出場した同高や函館水産高の相撲部員と力士のぶつかり稽古を実施。宇良（木瀬部屋）の胸を借りた大野農業高の竹山竜世主将（２年）は「重かった。『強いね』と言われたが、部員が跳ね返されるの見てレベルの違いを感じた」と話した。

宇良関の胸を借りぶつかり稽古をする大野農高の竹山主将（右）

　序二段から取組が始まり、途中には相撲甚句（じんく）や初切（しょっきり）、櫓（やぐら）太鼓も披露され、地方巡業らしい雰囲気に包まれた。中入後は２０番で、貴景勝と霧島の大関同士の結びの一番は霧島が寄り切りで勝った。

　七飯町大中山の主婦、安田朱美さん（４３）は「初めて生で相撲を見た。テレビからは伝わらない迫力があり、初切やお客さんの歓声の中で見るのが楽しかった。また来てほしい」と話していた。