夏休み 観光地にぎわう
厳しい暑さ一段落
3連休2日目の12日、函館市内の観光地は夏休み中の観光客でにぎわった。この日の最高気温は31・5度と高かったものの、曇り空だったせいか、連日続いていた厳しい暑さは一段落した。時折吹く涼しい風に観光客や帰省した人らは過ごしやすそうに散策していた。
五稜郭地区には午前中から多くの観光客が訪れ、五稜郭公園では箱館奉行所などの史跡を見学する人の姿が目立った。
タブレット端末を手に公園やタワーを巡った東京都の小学5年生、式慎一郎君(10)は、自由研究の題材として五稜郭を調査。「北海道新幹線にも乗れたし、自然がいっぱいあって楽しい」と、函館の夏を満喫していた。
公園内で観光ボランティアガイドを務める「縁ジョイ倶楽部」の高橋典之さん(69)は「コロナ禍以前のにぎわいが戻ってきた。夏休みなので、特に家族連れが多い」と話していた。
一方、CMの撮影地として有名な元町の八幡坂では、函館湾までまっすぐ見下ろせる風景を写真に収めようと次々と観光客が訪れ、思い思いのポーズで記念撮影を楽しんだ。
静岡県浜松市の保育士、仲居佳純さん(27)は両親ら家族4人で道内を旅行中。「コロナ禍だったので久しぶりの家族旅行。昨夜見た夜景がとてもきれいだった」と感激した様子。「函館には行きたい場所がたくさんあり、時間が足りなかった。今度は函館を目的地にして観光したい」と話していた。
また、赤レンガ倉庫が並ぶベイエリアでは、朝から多くの観光客が散策したり、人力車に乗ったりする姿が見られた。
埼玉県越生町の会社員、横田惠嗣さん(58)は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている川越氷川祭(同県川越市)の山車行事に関わっている関係で、江差の姥神大神宮渡御祭を見学し、この日はベイエリアへ立ち寄った。「毎年北海道へ旅行に来るが、到着した10日に函館で観測史上初めて35度を超えたと聞き、とても驚いた」と話した。
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