ホッキまつり4年ぶり開催へ 10月15日 苫小牧漁港区、新様式で
新型コロナウイルス禍で中止していた、水揚げ日本一を誇る苫小牧産ホッキ貝のPRイベント「苫小牧漁港ホッキまつり」が4年ぶりに復活する。10月15日に苫小牧港・西港漁港区で開催することを同まつり実行委員会が決めた。「コロナ前」から課題だった会場内の密集などを解消しようと、会場のレイアウト変更や行事の一部見直しなど新たな様式でにぎわい創出を図る。
コロナの感染症法上位置付けが「5類」に移行したことなどを踏まえ、苫小牧漁業協同組合など9団体で組織する実行委が再開を決定。ホッキ貝や海産物の格安販売、カレーやラーメンなどホッキ料理の販売、前浜で漁獲された魚などが当たる前浜ビンゴなど人気の催しを実施する。
一方、「コロナ前」は会場内の密集や窮屈化、違法な路上駐車や近隣施設への無断駐車が常態化していた背景を踏まえ、同実行委は「これ以上各所に迷惑をかけられない。コロナの感染予防やこれまでの課題解決を意識し、新しいイベントの形を試したい」と話す。
開催は午前9時~午後1時半とし、従来と比べて1時間短縮。ホッキ即売会は、苫小牧市公設地方卸売市場・水産物部(汐見町)の施設内から、同施設南側の漁港岸壁付近に変更する。食事会場は椅子を間引きし、ホッキ早むき競争やサケの棒引き、ホッキ狩り、各ステージ行事を見送る。
同まつりは漁業、港湾振興、観光、まちづくりなどの関係団体が「市の貝」ホッキをPRし、まちの活性化につなげようと2011年にスタート。前回19年は過去最多の3万9000人が訪れたが、20年からコロナ禍で中止していた。
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