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室蘭民報

3年ぶり1千万人台、昨年度の胆振管内観光入り込み客数 訪日宿泊客も大幅増【胆振】

 胆振総合振興局は、2022年度の管内観光入り込み客数と、訪日外国人宿泊客数(延べ数)をまとめた。入り込み客数は、前年度比49・5%増の1417万5千人となり、3年ぶりに1千万人台まで回復した。各地のイベント再開や旅行需要喚起などが要因とみられる。新型コロナ禍前の19年度比では12・4%減だった。

 22年度は、道の旅行需要喚起策「どうみん割」や全国旅行支援事業「HOKKAIDO LOVE!割」の宿泊割引が後押し。そのほか、新型コロナウイルス禍の行動制限が緩和されたことにより、各地イベントの開催や各施設の営業再開もあり全体を押し上げた。

 自治体別の入り込み客数は4市7町全てで前年度を上回った。

 室蘭市は前年度比58・5%増の132万6千人。3年ぶりのむろらん港まつりや室蘭市開港150年市制施行100年の記念行事が市内外からの人出でにぎわうなど、入り込み増を後押しした。登別市は管内で最も多い同94・7%増の233万7千人だった。

 そのほか、西胆振では伊達市が同31・5%増の155万5千人、豊浦町が同25・1%増の32万2千人、洞爺湖町が78・8%増の195万1千人、壮瞥町が62・5%増の116万9千人だった。

 訪日外国人宿泊客数(延べ数)は、18万9千人と前年度の2800人から大幅な増加となった。国別では韓国が7万7600人で最も多く全体の40・9%を占めた。次いで台湾4万1800人、香港1万9100人など。コロナ禍前の19年度に最も多かった中国は、5400人で全体の2・8%にとどまった。政府による団体旅行禁止などが影響した。

 同振興局は行動制限の緩和に加え、旅行需要喚起策もあり「旅行する人は増えた。また、各地の祭りやイベントも制限なく実施できた」と22年度を総括。23年度見通しについては「新型コロナの5類移行は大きな影響がある。(観光入り込みが)コロナ禍前に戻ってほしい」と期待を寄せた。

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