ウッドチップが敷かれた遊歩道で行われたハープ演奏会

　伊達市有珠地区の魅力を広める市民団体「有珠バカンス村プロジェクト」（畑谷博子発起人）が整備した「癒しの遊歩道」が完成し、６日から日曜日限定のイベントが始まった。初日はハープ演奏のミニコンサートが開かれ、来場者たちは足の癒やしなどを体験した。

　札幌市内でフットケアの店舗を経営する発起人の畑谷さんは、有珠地区出身で小学生まで過ごした。有珠の希少な生態系や自然を楽しみながら、癒やされて足が元気になる遊歩道を造ろうと、２０１５年から活動を開始。クラウドファンディングで支援を募って有珠湾近くの原野を購入し、整備を続けてきた。

　地域住民の協力を得て、住宅地近くから有珠湾奥の入江につながる原野約５０メートルの区間を草刈りし、ウッドチップを敷いた約４５メートルの遊歩道を整備した。オープニングイベントでは、ハープ奏者の若菜直美さんが、雨音やセミの声をバックグランドにしっとりとした音色を響かせた。

　会場では足が元気になる相談コーナーや天野珈琲の癒やしのコーヒー、大髙酵素の試飲コーナーなどが設けられた。９月末まで日曜日限定の癒やしイベントが行われる。畑谷さんは「多くのみなさんの協力を得て実現できました。今後も遊歩道の整備を続け、癒やしの場所として定着させていきたい」と話した。