室工大、次期学長候補者に松田理事【室蘭】
室蘭工業大学学長の任期満了(来年3月末)に伴う、次期学長候補者を決める学長選考・監察会が3日、同大で開かれ、松田瑞史理事・副学長(61)が選ばれた。来年の4月1日に文科相の任命を受け第15代学長に就任する。任期は2030年3月末までの6年間。室蘭市出身の学長就任は、04年の国立大学法人化以来初めて。
同選考会議は学内外有識者委員10人で構成。7月27日の学内意向聴取の結果を踏まえ、同日に開催の選考・監査会で最終決定した。
松田氏は室蘭市出身。北大卒。同大学院工学研究科修士課程、同博士課程修了。工学博士。通産省・技術総合研究所を経て1994年室工大助教授、2004年同教授、06年工学部電気電子工学科長、09年大学院工学研究科もの創造系領域長、10年理事補。11年副学長、15年から現職。専門は電気工学、超伝導エレクトロニクス。
現学長の空閑良壽氏(68)は理事・副学長を経、2015年から現職。
「きらりと光る室工大へ」 次期学長候補者・松田さん
他大学との連携も
室蘭工業大学の次期学長候補者に決まった松田瑞史氏(61)は3日、同大で記者会見を開いた。「18歳人口の減少で厳しい時代が予想されるが、きらりと光る大学を目指したい」と抱負を述べた。
松田氏は国立法人化した2004年と比べ、運営交付金が減少していることに触れ「今後は交付金のみではなく、外部からの資金調達に活発に取り込み、教育と研究に資金を充て、上手な運営をしていく」とした。
同大は2019年に理工学部に改組再編し、今年3月に初めての卒業生が輩出され、来年4月には大学院に新たに「共創情報学コース」が誕生する。「本学の規模だけでは手の届かない分野もある。同じような思いを抱く他大学との連携も積極的に考え、本学の強みをどんどん生かし、伸ばしていきたい」と意気込みを語った。
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