各小中学校のいじめ防止の取り組みなどを話し合ったむろらん子どもサミット

　室蘭市教育委員会主催の第１２回むろらん子どもサミットが２日、室蘭市海陽小学校で開かれた。「つながろう！つたえよう！みんなの笑顔、みんなの心」をスローガンに、児童生徒がいじめをなくすためには何ができるかを考えた。

　同サミットは「いじめは絶対に許さない」という心情を育み、いじめの未然防止のため毎年開催している。全１６小中学校を代表した児童生徒と教職員、保護者など約８０人に加え、岩手県宮古市の全１１中学校の生徒約２０人も参加した。

　市のスクールカウンセラー・宮川愛さんが講話し「いじめられていることを相談するのは恥ずかしいことではない。相談は相手への信頼の表れ。真剣に話を聞いてくれる人は必ずいる。最低でも３人の大人に相談して」と呼びかけた。

　参加者たちは、グループに分かれ各学校のいじめ防止の取り組みや「いじめのない学校づくり」について話し合い、全体会で発表した。各校の児童生徒は「日常から言葉遣いに気を付ける」「周りに流されない。自分の言動と行動に責任を持つ」「元気なあいさつを行い輪を広げる。感謝を伝えることが大切」と述べた。

　翔陽中２年の加賀澤芹那さんは「他校の取り組みを自分の学校でも取り入れたい。小さなトラブルをなくすことは難しいけれど、いじめのない学校を目指したい」と話した。