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函館新聞

鹿部町のDXフェローに陳内さん、小出さんの2人を委嘱【鹿部】

鹿部町のDXフェローとして委嘱を受けた陳内さん(右)と小出さん(左)

 【鹿部】町は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進体制を構築するため、内閣府クールジャパンプロデューサーで、日本薬科大特別招聘(しょうへい)教授の陳内裕樹さん(54)と、東北大学大学院特任教授の小出泰久さん(49)の2人を、町のフェロー(外部の視点をもつ政策参与)に委嘱した。

 町は2021年5月6日に「鹿部町デジタルファースト宣言」を発表。盛田昌彦町長は同宣言の背景に「最先端の情報技術の恩恵を、町民にどのように受けていただくか、また役場職員にもこれら技術を利用して、業務の効率化を図っていきたいという狙いがある」と説明する。

 今回のフェロー委嘱を踏まえ、町は総合政策分野担当にかかるDXフェローに陳内さん、教育行政分野担当にかかる教育DXフェローに小出さんを据え、専門的知見や助言を受ける。

 盛田町長は2人に委嘱する業務として、①社会情勢や国の動向を踏まえた、鹿部町のDXに関する支援や助言―②行政のデジタル変革などデジタル技術の活用に関する支援や助言―③教育分野におけるICT環境に関する支援や助言―④鹿部町の実情を踏まえたデジタル推進に関する支援や助言―を求めていくと説明。

 具体的には鹿部町デジタル変革まちづくり条例の制定や、行政事務などのデジタル変革を行うための支援、DXに関する職員研修の実施、次世代の教育環境の整備指針の策定などに取り組んでいく予定だとする。

 7月31日には役場で委嘱状の交付式が行われ、盛田町長から2人へ委嘱状が手渡された。小出さんは「どうやってDXを実現していくのかは、各自治体のどうやっていきたいかにかかっている」といい、陳内さんは「鹿部町のみなさんの意見を聞きながら、まちづくりに関わっていきたい」とあいさつした。

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