300人が迫力ある音色に魅了 札幌交響楽団浦河公演2023【浦河】
札幌交響楽団浦河公演2023(実行委など主催)が28日夜、浦河町総合文化会館で開かれ、町内外から訪れたクラシック音楽ファンら300人がプロのオーケストラの迫力ある音色に魅了された。町教委、浦河文化協会後援。
1961年(昭和36年)に発足した札幌交響楽団は、北海道唯一のプロ・オーケストラとして「札響」の愛称で親しまれ、透明感のあるサウンドとパワフルな表現力は雄大な北海道にふさわしい魅力を放つオーケストラとして人気がある。札響による浦河公演は昭和54年(1979年)に初めて開かれ、今回は2019年以来、4年ぶりの開催。総合文化会館の演奏は9回目となる。
この日の指揮者はカナダ生まれで、国際的な経歴とオーケストラの指揮経験を豊富に持ち、オペラの指揮でも輝かしい成果を挙げているデリック・イノウエさん。
公演はモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲(5分)から始まり、一瞬で聴衆の心を掴むと、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」(約30分)では、なじみのクラシックの名曲を美しく奏で、聴衆たちは酔いしれた。
休憩をはさみ、最後はベートーヴェンの「交響曲第7番」(約40分)。曲調の変わる4楽章の構成に聴衆たちは終始圧倒されながら聞き惚れ、大きな拍手で応えた。
全プログラム終了後、浦河文化協会と浦河高校吹奏楽局員が花束を贈呈。アンコールと花束のお礼に感謝を込めた1曲を演奏し、約1時間半の公演が幕を閉じた。
町内から来た60代の女性は「演奏中はずっと心が躍ったままだった。札響の奏でる音色にうっとりしました」と話していた。
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