昨年の益金をワクチンに シティ環境「エコキャップ運動」 市社協通じJCVへ
【網走】市潮見のシティ環境(政田治彦社長)は、同社が取り組む「エコキャップ運動」で集まった益金2万円を市社協を通じて「世界の子どもにワクチンを日本委員会」(JCV)に寄付した。
政田社長が市総合福祉センターを訪れ、市社協の鬼塚勝安会長に「エコキャップがたくさん集まりましたので、今年もお届けします」と益金を手渡した。受け取った鬼塚会長は「毎年ありがとうございます。ワクチンに使ってもらえるよう、送らせていただきます」と礼を述べていた。
同社は2010年から、ペットボトルのキャップを集めてリサイクル業者に売却し、その益金を発展途上国の子どもに接種するワクチンの購入費に充てる「エコキャップ運動」に取り組んでいる。
今回の益金は昨年度中、同社に寄せられたペットボトルキャップの売却で得られたもの。個数にして120万個、重さ約4㌧にもなった。これによる益金は、ポリオワクチンに換算すると約1千人分になるという。
以前は1年間で5―7㌧近く集まったが、近年は市のごみ収集でペットボトルはキャップをはずさなくても良くなったため、集まる量も減ったという。
そんな中でも企業や団体、保育園や幼稚園、小中学校とさまざまなところから寄せられており、同社がエコキャップに取り組む大きな力となっている。
半面、以前は道内各地にエコキャップの窓口を務める企業があったが、現在は同社のみとなったため、市外から「集めたので送りたい」という問い合わせがあるという。
これらは、わざわざ送料をかけて送るのであれば、その送料分を寄付するなどの方法があることから断っていると、政田社長は話す。
同社では今後も運動を続けていくとしている。
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