青空の下、再会を願って「さよなら」を合唱した参加者たち

くろべ艦長、日本丸船長も

　海の日の１７日、唱歌と童謡を歌う会・めだかの学校（松田幹人校長）の「海の日コンサート」が、室蘭市絵鞆町のエンルムマリーナで開かれた。今月で開校３０周年を迎え、室蘭港に寄港中の海上自衛隊の訓練支援艦「くろべ」、独立行政法人・海技教育機構の練習船「日本丸」の関係者も参加して盛大に節目を祝った。

　同学校は１９９３年７月７日に開校。副学校長で声楽家の立野了子さん指導の下、毎月の例会をはじめ、市内の各種コンサートやイベント、唱歌・童謡の全道大会に参加。市外からの参加も多く、最盛期には生徒数が２５０人を数えた。

　現在の生徒数は約７０人。休校を余儀なくされたコロナ禍を乗り越え、昨年から本格的に活動を再開した。立野さんは「『地域のために』と、私たちの元気を振りまかせていただいた３０年だった」と振り返った。

　海の日コンサートには１５０人が参加。童謡「うみ」、同学校が制作を発案、完成まで関わった白鳥大橋賛歌「未来（あした）へキラキラ」などを披露。室蘭マリン少年少女合唱団、立野さんの教え子で打楽器奏者の梅津千恵子さん、ピアノ奏者の小笠原真子さんも出演して花を添えた。

　最後は「花火」「ふるさと」「さよなら」を参加者全員で合唱。来賓の青山剛市長、くろべの小山内徹哉艦長、日本丸の菊池章友船長もコーラスの輪に加わり、３０周年を飾るにふさわしいコンサートになった。

　続いて、関係者４０人で「お祝い会」を開き、開校時から在校している生徒たちを表彰。思い出の歌を響かせ、今後も唱歌、童謡の魅力を伝えていくことへの思いを新たにしていた。

感謝を込めて花が贈られた開校時から在校している先生、生徒たち