“麦わら帽子”で活性化 「石田製帽」が村に限定店【更別】
全国のデパートで商品を展開する帽子店「石田製帽」(岡山県)のポップアップショップ(期間限定の店舗)が、更別村内の衣料品店「いましろ」(今城美紀子社長、南1線91)に18日、開設された。23日までの6日間、春夏物の帽子約150点を取りそろえ、販売する。
村の本通り商店街のにぎわい創出のため、映画上映会や講演会などを開催してきた尾立要子さん(58)が企画。昨年12月に尾立さんが石田製帽の石田勝士社長(55)と知り合ったことをきっかけにショップ出店が決まった。
石田製帽は1897年に岡山県笠岡市で創業。縫製から仕上げまで職人の手作業で帽子を作り上げる。麦わら帽子「カサブランカ」を主力商品に、東京や関西のデパートで売り場を展開している他、全国で催事を行っている。
イベント会場として打診された今城社長(65)も「村を盛り上げるために協力したい」、尾立さんは「藤丸が閉店してデパートがない中で、良質な商品が展開される。十勝の人に頭の上のファッションを楽しんでほしい」と話し、来店を呼び掛ける。
午前9時~午後7時。価格は7000円から。女性物が多いが、男性の物も用意している。
21~23日は石田社長がいましろに来店し、スタイリングを受け付ける。石田社長は「農村でのこういったイベントは初めての試み。最初に話をもらったときは驚いたが、更別の人々の情熱に自分が行くしかないと感じた」と話し、村内外から来店を心待ちにしている。
25~30日には、帯広市内のホテルヌプカ(西2南10)でもポップアップショップを開設する。各会場で帽子のラインナップも一部変更する。
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