あばしりオホーツク夏まつりのポスター

　【網走】夏を楽しむ「第75回あばしりオホーツク夏まつり」は20日から22日までの３日間、中央商店街「アプト４」を舞台に開催される。メーンの花火大会は過去最大規模となるほか、新しい食のイベント「サマークロスロード」が登場。流氷おどりや音楽大行進など、市民が参加する多彩なイベントも催される。

　まつりは今年も、網走に盛夏を告げる「納涼ビールパーティー」（社交飲食業組合主催）で幕を開ける。

　20日午後５時、同組合の川澄義成組合長による乾杯の発声でスタート。大抽選会や越山元貴さんのライブなどが繰り広げられる。

　アプト４には旬の食材を提供する屋台がずらりと並び、家族連れや同僚グループ、観光客らに夏を満喫する空間を提供する。

　新イベントのサマークロスロードは、街中のキッチンカーイベント。商工会議所青年部が「まちとまつりを盛り上げよう」と企画した。

　札幌や旭川、帯広などから13台のキッチンカーが網走に集結。ハンバーガーやタコス、クレープなどのフードを提供する。

　21日はアプト４東仲通りが会場となり、22日はアプト４東１―２丁目にキッチンカーが並ぶ。

　また、22日にはアプト４に落書きできる車「キットパス号」が登場するほか、北欧スポーツ前で子どもたちの俊敏性を測定する運動テスト「Ｎ―チャレンジ」が行われる。

　恒例の「流氷おどり」は21日午後６時半からアプト４全街区で行われる。32団体、９２６人が参加を予定している。

　今年も伴奏歌「流氷音頭」の歌い手・走裕介さんがまつりに合わせて里帰り。市民は走さんの生歌で街中を練り歩く。

　網走のゆるキャラ「ニポネ」もニポネチームで流氷踊りに参加する。ニポネは、多くのファミリーや子どもたちに「ニポネと一緒に踊ろう」と飛び込み参加を呼び掛けている。

　市内の小中学校、高校のブラスバンドがマーチングし、アプト４を盛り上げる音楽大行進は22日午後３時から。

　市内の小中学校６校から１８８人の児童、生徒が参加し、街を舞台に吹奏楽を響かせる。

　メーンの花火大会は22日午後８時から約45分間、網走の夜空に大輪の花を咲かせる。

　打ち上げ総数は過去最多の７千発。多くの地元企業が「ウィズコロナの新たな時代の幕開けを祝い、古里と市民に元気を」と協賛した。見上げるほどの間近で打ち上がるワイドスターマインや２尺玉の大筒花火で夏の夜を彩る。

　打ち上げは創業１２９年、国内最高峰の花火競技大会「大曲の花火」で、通算17回の優勝を誇り、東京五輪の花火にも参加した響屋大曲煙火の花火師が行う。伝統を守りつつも革新的な花火を生み出す響屋は、フランスやアメリカ、カナダなどに「ＨＡＮＡＢＩ」を輸出。国際的な花火職人として高い評価を得ており、網走でも最高の〝花〟を咲かせる。

　流氷おどりニューバージョンやよさこいソーランの「あばしり流氷乱舞２０２２」は22日午後１時半から、夕市まつりの会場で行われる。

　西小粋舞隊、あみばしり、東農大農天揆、女満別龍舞隊、蝦夷ＹＯＳＡＫＯＩ連倭屋の５団体が、エネルギッシュな演舞で祭りを盛り上げる。

　詳しくは、夏まつり実行委員会事務局の網走商工会議所（☎０１５２・43・３０３１）へ。