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函館新聞

米での高評価に手応え 函館のアーティスト2人が出展【函館】

グループ展会場で、作品を購入したカップルと並ぶ、ささきようすけさん(左)=提供

 米ロサンゼルスのギャラリー「TAG」で1~3日に開かれた日本人アーティストのグループ展「Love Joyful(ラブ・ジョイフル)#2」に出展した、函館市の芸術家ささきようすけさん(42)の作品2点、同市の美術家の佐々木一斗さん(32)の作品1点が現地愛好者に購入された。帰国した2人は、現地での高い評価に手応えを感じている。

 同展はまだ米国で知られていない実力ある日本人アーティストを紹介しようと、函館市の自営業、佐々木達雄さん(61)が主宰し、米国在住者を含む11人が参加した。主宰の佐々木さんと函館からの出展者2人は作品を携えて渡米。会期中はギャラリーに在廊して、次々に訪れる来場者と交流。3日にはレセプションパーティーを開催した。

 今回売れたささきさんの作品は、絵画作品「境界の虹」(1200ドル)と、「その花の中心にすむという」(300ドル)。ささきさんは14点を展示し、4点組の「泥雲(Drawn)」シリーズなどが特に関心を集めたという。「日本人は作品の感想に『よく分からないけれど』と前置きする人が多いが、米国は自分の感性でダイレクトに話してくれる」と刺激的だったといい、「海外展は久しぶりだが、実り多い展示会だった」と振り返る。

 一斗さんは廃材から制作した服飾作品6点を持参し、愛読のアルチュール・ランボーの詩集(日本語)を縫い付けた作品が売れた。現地キュレーター(展覧会企画者)から「これは2800ドルの値をつけていい」と評価を受け、「こんなに高くてもいいのか」と戸惑ったものの、大いに自信をつけたという。売れたのは1点だけだったが、「非売品」として断った作品もあった。「海外渡航は初めてで不安だらけだったが、会期中は多くの人が『ビューティフル』と声をかけてくれた。いいものはいいと評価してくれる」と感激を隠せない様子だった。

 同展は2019年以来4年ぶり2回目の開催で、道内からの参加は2人が初めて。佐々木達雄さんは「今回、2人に在廊してもらったおかげで、来場者の反応もとても良かった」と振り返り、来年、ハワイ・ホノルルで開催する3回目に向けて「ぜひ多くのアーティストが世界に目を向けるきっかけにしてほしい」と話していた。

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