子どもたちも参加したヤマベの放流

【新冠】町内明和で活動する「明和渓流会」（長沼幸一会長、会員７人）は24日、設立30周年を記念したヤマベ稚魚８００匹の放流事業を、９人が参加してアクマップ川上流で行った。

　同渓流会は、１９９１年（平成３年）に明和地区の釣り愛好家６人が「明和渓流会」を設立。同年５月にアクマップ川の上流にヤマベの稚魚５千匹を放流した。

　多くの牧場や建設会社の協力や寄付により、７月にヤマベの釣り大会を企画。特に子どもたちや自治会の高齢者、一般や業者の方々が多く集まり、多い年で40～50人がヤマベの釣りを楽しんだ。

　明和小学校の児童たちと一緒に毎年、ヤマベの放流事業を実施し、渓流のヤマベの保存活動に努めてきた。明和小は、２００８年に若園、太陽、美宇、東川小と共に、朝日小に統合された。

　その後、地域と子供たちとの釣り大会は中止となったが、会員による稚魚の放流事業は継続されている。

　設立当時から会計を務めている梨本政司さん（68）は「毎年、稚魚を放流することで、ヤマベや自然環境を守ってきた。会員数の減少もあるが、これからも継続していきたい」と話していた。