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網走タイムズ

バスの運転を実体験 就職相談会と併せて開催 道東のバス5社が合同で

大型バスの運転を体験する参加者

 【北見】オホーツクを中心とするバス事業者ら5社と北海道は17日、北見運転免許試験場で路線バス運転体験・合同就職相談会を開いた。バスの運転手など、公共交通の仕事に関心を持つ市民らが参加した。

 通学や通院、通勤などで市民が使用する路線バスをはじめ、都市間高速バスや観光バスなど、バスは市民生活や経済活動に不可欠な存在だが、運転手不足や高齢化が深刻な問題となっている。

 道内バス事業者の中には、運転手を確保できず、人材不足を理由に一部の路線を減便や休止しているケースもある。

 運転体験・合同就職相談会は、地域の足と経済を守る公共交通であるバス事業の維持に向け、事業者と道が連携して実施した。

 参加したバス事業者は網走バス、斜里バス、北海道北見バス、阿寒バス、宗谷バスの5社。

 実際に大型バスを動かす運転体験は、普通免許証の保有者が対象。運転免許試験場内でオートマチック車の路線バスを運転。熟練の運転手と乗車し、アドバイスを受けながら試験コースを走行した。

 一般参加者は簡単なコースの外周を走り、大型免許保有者はコース内の交差点なども走行し、バス運転の感覚に触れた。

 参加者は「子どものころから運転手に興味はあったが、運転したことはないので、不安があった。実際に動かすことでイメージが沸いた」などと話していた。

 同時開催の就職相談会は約30人が訪れ、採用条件や雇用実態、有利な免許証養成制度などをマンツーマンで話し合った。

 実際に就職を希望している参加者も複数おり、数人は事業者との面接や会社訪問の約束をしていた。

 相談会に参加した40代の男性は「漠然としていたバスの運転手の仕事について、とてもよくわかった。前に進むことができそうだ」と意気込んでいた。

 オホーツク総合振興局の杉村勝彦地域政策課長は「全道的に運転手不足が進む中、管内でも一部運休せざるを得ない状況が出てきている。地域を挙げて路線バスを守る取り組みは必要」と説明した。

 その上で「運転手を増やすきっかけづくりとして、まず体験できる機会を設けた。相談会も同時開催し、採用につながることを願っている」と話している。

 道内バス事業者の多くは、地域の〝公共財〟とされる路線バスを守るため、不採算であっても路線バスに運転手を最優先で配置している。

 そのため、採算部門である貸し切りバスや高速バスなどに余裕をもって運転手を配置できず、観光旅行の事業を受けられない状況も出ている。

 参加したバス事業者は「運転手不足は業界全体で深刻な問題。生活路線である地域路線バスを守り、事業を継続していくためには運転手を確保することが最優先」と話している。

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