室蘭百花繚蘭は優秀賞

ファイナル審査でこん身の演舞を披露する室蘭百花繚蘭＝１１日午後８時半

ＡＪＧ　ＫＩＤＳ準ジュニア大賞

色鮮やかな大扇子などを用いて華麗に舞うＡＪＧ　ＫＩＤＳ＝１１日午後３時３５分

　道内外の約２４０チーム、２万４千人が札幌市に集結して７日から開かれた、第３２回ＹＯＳＡＫＯＩソーラン祭り（実行委員会主催）は１１日に閉幕した。新型コロナウイルス感染症の５類移行に伴い、４年ぶりの通常開催。西胆振４チームのうち、室蘭百花繚蘭（室蘭市）がファイナル審査に進んで優秀賞、ＡＪＧ　ＫＩＤＳ（同）はジュニア大会で準ジュニア大賞を受賞した。

　室蘭百花繚蘭は２５回目の出場。前回、前々回と連続で準ＹＯＳＡＫＯＩソーラン大賞に輝く強豪チームだ。学生と社会人１４３人による平均年齢２６歳の若き踊り子たちは、躍動感あふれる力強い踊りを前面に押し出した。

　ファイナル審査を１１チームで競った結果、優秀賞だった。チーム代表の松本秀隆さん（７１）は「大賞という頂はとても高かった。来年もチャレンジする」と総括。地域のイベントでの演舞にも力を入れ「地元の皆さんに楽しんでほしい」とアピールした。大賞はＲＥＤＡ舞神楽（千葉県船橋市）、準大賞は平岸天神（札幌市）と新琴似天舞龍神（同）が選ばれた。

　ＡＪＧ　ＫＩＤＳは、色鮮やかな大扇子などを用いながら、後方回転（バック転）などのアクロバティックな演舞が持ち味。昨年はジュニア大賞だった。キャプテンで室蘭市桜蘭中３年の鈴木快絆（ここな）さん（１４）は「今年は大賞を逃して悔しい。でも、指導してもらった成果を全力で出し切った」と晴れやかな表情を見せた。

　初出場の遖（あっぱれ、胆振千歳）は、室蘭や登別、千歳、札幌のメンバーで構成。ブロック３位の結果だったが、抽選でセミファイナル審査に選出され優秀賞を得た。２７回目の参加となった室蘭ルネッサンス（室蘭市）は、Ｕ―４０大会にエントリー。幅広い年齢層のメンバーが札幌の青空の下で踊った。


　【審査方法】今回は各チームを１０ブロックに分け、各ブロック１位がファイナル審査に進める。同２位はセミファイナル審査に挑み、１位のみファイナル審査に選出。各ブロック３位の中から抽選で１チームがセミファイナル審査を受けられる仕組みだ。参加人数４０人未満のＵ―４０大会、中学生以下のジュニア大会もある。いずれも審査員による当日の演舞審査と、今回から日頃のチーム活動を評価する地域貢献点も加えて審査する。

艶やかな演舞で観客を魅了した遖＝１０日午後４時２３分

Ｕ─４０大会に出場した室蘭ルネッサンス＝１０日午後１時４８分