機動救難士9人決意新た 1管釧路空港基地【釧路】
第1管区海上保安本部釧路航空基地(中村至宏基地長)は4日、海難現場などにヘリコプターで出動し、救助活動を行う機動救難士の発足式を同基地で行った。機動救難士9人は職務遂行への決意を新たにし、展示訓練で勇姿を披露した。
同基地の機動救難士は昨年発生した知床遊覧船沈没事故を受け、道東や道北の海難即応態勢を強化するため4月1日に配置された。救助に使う資器材や施設整備などの作業にめどが立ったため、地元関係者らに正式に公開した。
今回の体制強化で、道東、道北で発生した海難事故や救急要請、陸上での大規模災害で迅速な救助活動ができるようになった。常時、救難士2人とヘリコプターのクルー5人が待機して24時間態勢で出動できる。さらに、今年度中にヘリコプター1機を増強し、3機体制となる予定。
式には海保関係者や自治体首長、消防、警察、海上保安友の会などから約70人が出席。中村基地長は「これまでより、迅速かつ高度な救助が可能になった。基地職員全員が一体となって研さんを重ねていく」と式辞。1管本部の飯塚秋成本部長は「一致団結し、揺るぎない覚悟で道東海域の安心、安全を確保していく」とあいさつした。
9人を束ねる神谷高仁上席機動救難士が所信表明。「与えられた使命や課題、地域の皆さまからのご期待で身が引き締まる。降り立った現場で必ず命を救うため、日々精進する」と誓った。式典後の展示訓練では、ヘリコプターからの救助技術を披露した。
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