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苫小牧民報

癒やしの踊り披露 ウポポイ訪問 米国の先住民族ナバホ族の姉妹 白老

米国ユタ州出身で先住民族ナバホ族の文化継承者のエリン・タパヒさん(27)と妹のディオンさん(25)は30日、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)を訪れた。伝統的コタン前広場で、一般来場者に向けて疫病からの癒やしや大地への祈りを込めた踊り「ジングルドレス・ダンス」を披露した。

祈りと癒やしの踊りを見せるエリンさん(右)とディオンさん

 2人は、2組の姉妹からなる4人ユニット「文化による癒やし(アート・ヒール)/ジングルドレス・プロジェクト」のメンバー。同プロジェクトは新型コロナウイルスが世界的な流行を見せ始めた2020年5月ごろ、ナバホ族の写真家、ユージーン・タパヒ氏が呼び掛け、エリンさんらは全米25カ所以上を訪問してきた。

 踊りはナバホ族と古くから友好関係にある米国の先住民族オジブエ族発祥。1918年ごろ、通称スペイン風邪が世界中で流行した際、踊りの力で治癒しようとしたムーブメントを起源としている。

 2人は円形の薄い金属板を円すい状に丸めた「ジングル」を多数縫い付けた伝統衣装を身に付け、体を上下に揺らして音を鳴らしながら約15分間、神秘的な踊りを見せた。また来場者らと共に友情を確かめ合う輪踊りを楽しむなどして交流を深めた。

 踊りを終えたエリンさんは「ウポポイはオブジエ族の古里であるミネソタ州の風景に似ている。とても神聖な気持ちだ」と語り、ディオンさんは「晴れ渡った日に美しい場所で踊りを披露でき、とても光栄」と笑顔を見せた。

 ナバホ族は18世紀後半、米国南西部を征服しようとするスペイン軍と対立。民族の多数がスペインの奴隷貿易の犠牲となった歴史がある。エリンさんらは日本にも苦難の歴史を持つ先住民族がいることに強い関心を抱き、来日を希望してきたという。今回、関係者を通じてウポポイ側に来訪の打診をし、この日のダンス披露が実現した。

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