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苫小牧民報

料理振る舞い交流の場「フリーじゃがいも」始動 苫小牧

ジャガ芋料理を無料で振る舞う中で、地域住民のつながり創出を目指すユニークな活動が今月、苫小牧市内で始まった。中心となって企画したのは、認知症への理解を広げるボランティア団体「Cocoro's(ココロズ)」。主催者の1人で、市内在住の納棺師山田麻以さんは「高齢者に限らず、多世代のコミュニティーの一つになれば」と話す。

フリーじゃがいもを企画した川田さん(左)と山田さん

 活動名は「フリーじゃがいも」。月1回程度、協力してくれる店舗や施設の敷地内で、訪れた人にジャガ芋料理を振る舞う。提供するのはポテトチップや芋餅、ふかし芋などを予定。申し込み不要で、会場は出入り自由。住民がふらりと立ち寄り、その場に居合わせた人と同じ時間を共有することで、地域住民につながりを実感してもらう新たな試みだ。

 活動メンバー「ジャガメン」は、ココロズのメンバーを含め現在6人。協力者は「ジャガイモスポンサー」と呼び、会社名などを会場内で紹介する。市民や企業、団体などに広く協力を呼び掛けていく。ジャガイモは当面購入するが、いずれは自ら畑で育てたイモも使用する考えだ。

 ココロズは2021年4月、山田さんとコミュニティナースの川田幸香さんが立ち上げた奉仕団体。人間関係の希薄化で地域社会に孤立している住民が少なくない現状を踏まえ、年齢や立場を問わず人々が気軽に集まり、つながり合える場づくりを目指している。

 コーヒーを無料で配布しコミュニティーを創出する「フリーコーヒー」と呼ばれる市外での先行事例をヒントに、「フリーじゃがいも」を考案。今年に入って3回ほど、市内の寺などでフリーコーヒーも行いながら準備を進め今月、本格スタートした。

 初回は23日、NPO法人ワーカーズコープが豊川町に設けるコミュニティースペース「みんなの家」で実施。口コミで市民が立ち寄り、薄塩味とコンソメ味のポテトチップに舌鼓を打った。次回は6月4日午前11時~午後3時、同じく「みんなの家」で実施予定。

 山田さんは「誰かとおしゃべりを楽しんでもいいし、暇つぶしに来てもいい。何となく集まり、何となくつながりを楽しめるような場にしたい」と来場を呼び掛けている。

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