すらっと伸びたきれいなダイコンを見る平野さん

　【七飯】町内で、早出し用のマルチ・トンネルを活用した露地ダイコンの収穫が最盛期を迎えている。収穫機が畑を行き来し、辛みがなく、皮まで柔らかいダイコンが次々と姿を見せている。

　町大川８で露地ダイコン４ヘクタールを作付ける平野博章さん（５８）は、今月２１日に収穫を開始。今年は３月の気温が高く、生育は平年より４～５日早いという。長さが約４０センチある、すらっと真すっぐ伸びたきれいなダイコンに育った。

　３月に種をまき、マルチとトンネルで保温し栽培。収穫機で丁寧に収穫した後、自宅の作業場で水洗い、選別、箱詰めし、現在は日量１０００ケース（１ケース１０キロ入り）を出荷。今年はＬ、２Ｌサイズが中心で、収穫は６月末まで続く。　

　平野さんは「皮ごとダイコンおろしにすると、水分がたっぷり出ておいしい」とＰＲ。「肥料や燃料、資材が値上がりしているが、思ったほど単価に反映されていない。単価上昇を期待したい」と話す。

　ＪＡ新はこだて七飯営農センターによると、町内では約５０戸、約９０ヘクタールでダイコンを生産。道内をはじめ、関東や関西の市場に送り出している。