新料金シールに張り替えるタクシー

　十勝管内のタクシー初乗り料金が３１日から、帯広Ａ地区６９０円、帯広Ｂ地区７２０円に値上げされる。３年ぶりの運賃改定で、タクシー各社はコロナ禍で落ち込んだ運賃収入の底上げに期待を寄せている。

　タクシー各社からの値上げ申請を受け、審査を行った北海道運輸局は１日に新運賃を公示。帯広圏をエリアとするＡ地区は初乗り運賃の上限が５５０円（１．２４１キロ）から６９０円（１．４キロ）、広尾・足寄・清水圏エリアのＢ地区が５５０円（１．２２キロ）から７２０円（１．４キロ）に引き上げられる。

　３１日の運賃値上げを前に、各社はタクシー車両内に運賃改定の文書を掲示し、値上げを乗客らに周知。また、タクシー車両のメーターの書き換えや新運賃のシールの張り替え作業を行い、３１日からの運賃値上げに向けた準備に追われている。タクシー会社の担当者は「乗客から運賃が上がるんだねという声はあったが、問い合わせが相次ぐなどの混乱はない。今後の利用状況を見守りたい」と話している。