白糠学園（須藤光秋校長）の５、６年生４５人は２３日、映画「春になったら～こぐまのユーゴ物語」の上映会と、こま撮りアニメの製作に挑戦した。同校のキャリア教育の一環として、同映画の監督を務めた、村田朋泰氏を招いて行われた。

　村田氏は、Ｍｒ．ＣｈｉｌｄｒｅｎなどのミュージックビデオやテレビのＣＭ制作を行うアニメーション作家。同映画は昨年「つながる、集まる」をテーマに、インターネット交流サイト（ＳＮＳ）や一部映画館などで上映された約１８分のアニメで、静止している人形を一こま毎に少しずつ動かしカメラで撮影し、連続して動いているかのように見せる「こま撮り」を採用している。

　この日、児童らは同映画を視聴した後、４～６人を１グループとし、こま撮りに挑戦。村田氏のアドバイスを受けながら、事前に用意していた人形や文房具などをタブレットで写真に収め、専用のアプリを使って、アニメーション動画を製作し、全員の前で発表した。

　 筆箱が人形や消しゴムなどを食べていく設定で、６６枚の写真を１０秒のこま撮りアニメにした、６年の大前愛菜さん（１１）は「こま撮りは思ったより簡単でとても楽しかった。また挑戦してみたい」と笑顔を見せていた。村田氏は「自分は小さなころから絵や図工などが好きで、今の業界に入った。皆さんも好きなことを見つけ、将来の仕事にしてほしい」と話していた。