管内企業初のIST出向 萩原建設、設計課の相馬主任【帯広】
萩原建設工業(帯広市、萩原一利社長)の建築部設計課主任の相馬大地さん(32)が、大樹町のインターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)の「助っ人エンジニア」として今月から勤務をスタートさせた。十勝の企業からの出向は初めてで、これまでの経験を生かして工場や発射場設備などの設計に従事している。
ISTは、2020年4月から企業や大学などからエンジニア人材の出向を受け入れる「助っ人エンジニア制度」を開始し、これまでにトヨタ自動車、古河電気工業、日揮、トヨタ自動車北海道の4社から累計7人を受け入れ。ロケットエンジンやシステム開発などの部門で活躍している。
萩原建設工業は、社屋建設などISTと以前から協力関係にあり、昨年秋に完成したISTの構造試験棟の設計を担当した相馬さんが、同制度を利用して今月8日からIST開発部設備グループに出向。ISTの一員として、試験設備などの設計に従事している。出向期間は1年間。
相馬さんは「北海道・十勝でベンチャー企業としてロケット開発に挑戦しているISTの事業に、さらに関われることをとても光栄に思っている。同じ十勝の企業として、地元の産業の盛り上げに少しでも貢献できたら」と話している。
萩原建設工業設計課の濱田純也課長は「ロケット開発の最前線に携わり、新たな能力を身に付けることによって人材の成長が加速されると期待している」と相馬さんの活躍に期待を寄せる。ISTは「ロケットだけでなく性能試験設備などさまざまな部門があり、各企業の得意分野を生かして活躍いただいている。今後もご協力いただける会社にお願いしていきたい」としている。
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