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函館新聞

函館市立小学校児童数9000人割る 中学生は横ばい【函館】

 函館市教育委員会は5月1日現在の市立小中学校の児童生徒数をまとめた。小学校(義務教育学校の戸井学園1~6年生含む)は39校で8839人で、前年同期比で394人少なく9000人を割り込んだ。中学校(同7~9年生含む)は19校で4702人で、同11人減の横ばいだった。

 市立学校は、小学校は昨年度と同じ38校。中学校は尾札部、臼尻の2校が統合し、4月に南茅部中が開校したことで前年度比1校減の18校。義務教育学校は戸井の1校。

 小学校の普通学級数は前年同期比2学級減の349。児童数が多いのは北美原631人(学級数21)、桔梗621人(同)、港412人(同13)。複式学級を置く鱒川(3学級、全校8人)、椴法華(3学級、16人)、えさん(4学級、36人)が少なく、戸井学園(1~6年生5学級、42人)も3、4年生が複式。全学年1学級のみの学校は14校あり、複式設置の4校を含め、8校が100人未満。また、椴法華は3年生がいない。

 小学校の特別支援学級は全39校にあり、学級数は計99で同5学級減。内訳は知的が37校41学級179人、情緒が38校53学級274人、肢体4校3学級4人、病弱と弱視がそれぞれ1校1学級1人の計459人だった。

 一方、中学校の普通学級数は147学級で同6学級減。生徒数が多いのは巴544人(学級数15)、本通529人(同)、桔梗528人(同)。7校(戸井を含む)が全校100人未満で、全学年1学級のみが5校、複式学級校は鱒川(2学級、9人)。椴法華(5人)は2年生の在籍がない。

 特別支援学級は43学級で同4学級増。18校にあり、障害別では知的16校20学級85人、情緒15校19学級100人、肢体2校1学級2人、病弱3校3学級3人の計190人だった。

 市内の児童数は1970年代後半から80年代半ばに3万人前後、生徒数は80年代半ばに1万5000人前後で推移(2005年の市町村合併前の市域)。現在はこのピーク時の3分の1以下で、市の人口推計上、今後も減少は続く見通し。市教委学校教育課の白川卓課長は「(児童・生徒数は減少するが)これから求められる資質や能力を育むため、一人一人の学びの保障に資する環境整備に努めていく」としている。

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