8月に研究会発足、漁業との共生向け 洋上風力、MOPA意見交換会【室蘭】
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8月に発足させる研究会について説明する吉田氏
室蘭洋上風力関連事業推進協議会(MOPA、会長・関根博士三菱製鋼常務執行役員)の意見交換会が23日、室蘭市宮の森町の蓬崍殿で開かれた。MOPA研究調査グループの吉田昌弘氏(DENZAI常務執行役員・最高風力事業責任者)が室蘭近海での洋上風力発電実証事業の誘致に向け、先行利用する漁業者との共生を目的とした研究会を8月に発足させる方針を示した。
MOPAは漁業者との対話に向けて、準備段階として室蘭近海に関する基礎知識を習得する研究会を立ち上げる。吉田氏は「洋上風車と漁業の共生については先行研究事例がたくさんある。事例や室蘭の海のことを学んだ上で、何をすべきか考えたい」と語った。
今後はMOPA内で研究会発足に向けた調整を行い、参加者募集を経て、月1、2回のペースで会合を開く。大学や公的機関をメインとした漁業調査の実施も検討しており、「室蘭の海をどうするかというストーリーを作った上で、漁業者と対話し、一緒に調査できれば」と抱負を述べた。
意見交換会には構成85社・団体などから130人が参加。MOPAの関根会長や上村浩貴理事長(DENZAI代表取締役社長CEO)は、道内5海域が洋上風力発電の促進区域の見込みがある有望な区域として国に指定されたことについて「檜山、松前、島牧沖の工事は室蘭港を拠点として建設される可能性が高い。MOPAが掲げている室蘭港の洋上風力発電建設拠点化にも大きなニュース」と歓迎した。
ほか、賛助会員の日揮とSSEパシフィコが、自社の洋上風力発電の取り組みについて紹介。7月20日に札幌市内でMOPAが共催する「北海道洋上風力フォーラム2023」の概要についても説明があった。
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