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網走タイムズ

雨ニモ負ケズ、カニガ舞ウ 春カニ合戦で旬の味に舌鼓

雨の中を舞うカニをキャッチしようと、頭上高くかごを掲げる参加者

 【網走】流氷明けの春がおいしいとされる地元のカニを味わうイベント「春カニ合戦in網走」が、道の駅流氷街道網走で開かれた。雨模様というあいにくの天候にもかかわらず、約3800人が会場を訪れ、旬の味覚に舌鼓を打った。

 イベントが開幕する午前10時前から続々と市民が訪れた。みなかさを差したり雨具に身を包みながら、浜ゆでの毛ガニをはじめ特製海鮮ちらし、カニ入りカレーなど、春カニ合戦ならではのメニューを扱う露店を順に巡っていた。

 中には長蛇の列ができる露店もあり、お目当てのメニューを両手に持ちながら、飲食スペースを探して回る人も多くみられた。

 ステージでのイベントも、参加した団体が雨にもめげずダンスなどを披露。一生懸命にパフォーマンスを繰り広げる人たちに、来場者から拍手が送られていた。

 この日のメーンは、何といっても午前と午後に1回ずつ行われた「カニまき」。抽選で参加権を得た人が、ステージからまかれる毛ガニを取り合うというもので、同イベントの名物となっている。

 安全対策のヘルメットを身につけ、飛んで来るカニを受け取るためのかごを手にした参加者は、カニがまかれるのを待ちきれない様子。

 カニまきの舞台は、みこしが会場を練り歩く「かに神輿渡御」。市内のみこし同好会「祭好会」や「無窮」のほか道内各地から大勢の担ぎ手が駆けつけ、威勢の良い掛け声で会場を盛り上げた。

 みこしが会場を2周し、ステージ前に戻ってくると、いよいよカニまきがスタート。雨の中を舞う毛ガニやズワイガニ、カニ入り揚げかまぼこなどをキャッチしようと、参加者はかごを頭上高く掲げ、賞品の飛ぶ方向に一喜一憂していた。

 運良くカニをゲットした人は、ステージ前でカニを手に記念写真を撮ったりと、みな満足そうな表情を浮かべていた。

 このほか、市内ホテルペア宿泊券、都市間高速バス乗車券などが当たる抽選会もあり、集まった市民はイベントを満喫していた。

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