道東初、透析リハビリ開始 孝仁会リハビリテーション病院【釧路】
釧路孝仁会「星が浦病院」(釧路市星が浦大通3)の名称が4月1日から、「釧路孝仁会リハビリテーション病院」(原田英之病院長)に変更された。同時に、道東で初めて透析中にリハビリテーションを受けられる透析リハビリをスタート。さらに今月1日からはリハビリ技師が患者の自宅を訪問して個別リハビリを行う星が浦訪問リハビリセンターを開設し介護保険サービスを開始するなど、地域医療の充実や患者とその家族の負担を軽減する病院の運営に取り組んでいる。
新たに名称を変更した病院の特徴は、これまでの回復期リハビリテーションは「脳血管リハ」「運動機器リハ」を中心に行ってきたが、4月からは「心臓リハ」「認知症リハ」「透析リハ」を加えて、その内容を充実させている。
原田病院長は「高齢者の増加に伴い、心不全や肺炎、下肢の閉塞性動脈硬化症で入院する人が増えている。これからはチームアプローチでリハビリを開始し、家庭や社会復帰できるリハビリを継続していきたい。患者さんが住み慣れた地域で安心して暮らせるようサポートしていきたい」とリハビリを中心に地域に密着した病院の在り方を目指している。
特に透析中のリハビリテーションは、道東では初の取り組みで、透析中に運動することによって時間の有効活用だけではなく、食欲、低栄養の改善、足がつらくなくなる、貧血の改善などさまざまな利点を上げている。運動の種類はストレッチや筋力トレーニング、有酸素運動など。
原田病院長は「運動を行うことで筋力などが向上し、心血管疾患の予防にもなる。透析中の運動療法によって血流が増加し、透析効率が改善する」と透析リハのメリットを指摘する。
また、星が浦訪問リハビリセンターについては「新釧路川を境に西部をサービス範囲とし、新釧路川より東部を釧路訪問リハビリセンターに区分分けをした。これからさまざまな要望に柔軟に対応していきたい」と話している。
また、5月からはリンパ浮腫を含めた、むくみ外来の診療もスタートさせるなど、地域リハビリテーションの充実を図っている。
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