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函館新聞

そば打ち初段、二段に合格、七飯・北斗の愛好団体4人【七飯、北斗】

初段に合格した山崎さん(左)と二段に受かった内田さん(中央)、松田さん

 【七飯、北斗】全麺協(東京)主催の「第14回そば道段位認定道南大会」(4月16日・北斗市総合文化センターかなでーる)で、出場した七飯町と北斗市のそば打ち愛好団体の会員4人が初段位と二段位に合格した。積み重ねてきた練習の成果を発揮し、見事一発で合格をつかみ取った。

 初段をパスしたのは、ななえ手打ち蕎麦(そば)愛好会(木下松幸会長)の山崎正吉さん(73)=函館市=。独自にそば打ちを行っていたが、本格的な指導を受けたいと、昨年5月、愛好会に入った。本番は水加減が足りず、生地が硬くなってしまい「薄く伸ばしたり、畳んだり、切ったりするのに苦労した」という。「個々の技術がまだまだ足りないと分かった」と振り返り「初段を取るまでは時間が短かったので、力をきちんと付けてから二段に挑戦したい」と話す。

 同会の松田裕嗣さん(45)=北斗市=と、内田充さん(45)=七飯町=はともに二段を取得。松田さんはそば打ち歴1年3カ月で、昨年4月に初段に受かって今回は二段に挑んだ。本番は「大きな失敗もなく、日頃の練習の成果を出せたと思う」と笑顔。そば打ちは奥が深く、ゴールが見えないのが面白さだという。「三段はそば粉1・2キロ、小麦粉300グラムと数量が増えるので、より完璧に受検できるよう準備したい」と意気込む。

 内田さんは、そば打ち歴2年2カ月で初めて二段を受けてクリア。「練習通り行かず、生地が柔らかくなってしまって焦った。規定の時間内に打ち終わったが、もっと丁寧に打つべきだった」と反省を口にする。家族や友人、会社の同僚にそばを振る舞い、喜ばれており「次は三段に挑戦したい。焦らず、丁寧に打つことができれば、おのずと結果は付いてくる」と決意する。

 北斗での開催は4回目で、有観客での開催は今回が初めてとなった。道南から初段に6人、二段に8人が出場。初段はそば粉500グラム、小麦粉200グラム、二段はそば粉800グラム、小麦粉200グラムを使い、制限時間は40分。

 北斗蕎麦打ち倶楽部(くらぶ)(関崎康博会長)の大森徹さん(56)=函館市=も二段に受かった。

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