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室蘭民報

クマ出没、不安な日常 ごみ出し注意必要

クマとみられる足跡が残る住宅街の道路。後ろは知利別南公園

遠足延期、運動会練習影響も

 室蘭市内でクマの目撃情報が相次ぎ、近くの学校や町内会関係者は神経を尖らせている。小学校では遠足を延期したほか、運動会の練習にも影響が出ている。町内会ではごみ出しに注意するなど、気が抜けない日々が続いている。

 目前に迫った運動会シーズン。小学校ではグラウンドでの授業時に、複数の教職員を配置。周囲を警戒しながら練習を行っている。

 蘭北小は19日に予定していた遠足を延期。児童の安全を考慮し「ヒグマ注意報」が明けるまで待つことにした。

 天神、旭ヶ丘、八丁平の3小と、東明、桜蘭両中では、16日の登校時から教職員らが通学路のパトロールを強化した。保護者に児童生徒の送迎を頼み、徒歩の場合は複数での行動を呼びかけている。スクールバス登校の児童は、保護者が停留所まで一緒に付き添うよう依頼した。

 「今年は新型コロナが落ち着き、たくさん散歩に行けると思った矢先だった」と残念がるのは楽山保育園(宮の森町)の牛坂千晴園長。近隣の幼稚園や保育所は一様に、散歩などの園外活動を控えている。保護者には車での送迎を依頼するなど対応に追われる。牛坂園長は「早く子どもたちが安心して外で遊べるようになってほしい」と話した。

 町会も騒動に不安を募らせる。13日にクマの足跡が見つかった知利別南公園付近の知利別テラスタウン自治会(福原潤二会長)。無料通信アプリ「LINE」で住民たちに対し、ごみ出しについて注意喚起。ごみステーションの周囲に散乱しないよう呼びかけた。

 中島本町3の竹の台第一町会では、総会で役員や班長が情報共有。紺谷博美会長(84)は「住民には各班の班長が自宅訪問や電話をし、夜間や早朝に出歩かないよう伝えた」という。「家族や友人から心配で電話が来た」という住民は、「怖い」と不安を口にした。

市が確認マップ公開 振興局はカメラ設置

室蘭市は17日、クマの目撃情報をまとめた地図「出没確認マップ」を作りホームページ=QRコード=で公開した。

 マップでは12日以降の目撃場所のほか、時間やクマの体長などを掲載した。住民や付近を通る市民に、警戒心を高め遭遇防止に役立てもらうことが目的。今後も情報があれば、順次追加していく。

 胆振総合振興局は同日までに、目撃情報があった周辺にカメラ8台を設置した。動くものに反応し動画や静止画を撮影することができ、行動範囲などを調べ対策に役立てる。

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