フキ刈り取りに汗 音別の団体今季初収穫【釧路】
釧路市音別町で、特産品のフキを活用した地域活性化に取り組む「音別ふき蕗団」(伊藤まり代表)が17日、同町内の畑で今季初収穫を迎え、メンバーたちが鎌を片手にフキの刈り取りに汗を流した。
同団体は、フキの生産、販売を通じて音別地域の知名度向上や雇用創出に取り組んでおり、活動は6年目を迎える。育てたフキの直売に加え、西日本を中心に展開する「グリーンコープ生活協同組合」への出荷やフキのピクルス「瑞(みず)音(ね)」、コンブとフキのつくだ煮「ふきっこ」などの加工品を販売している。
この日はスタッフら約10人が午前9時から刈り取りを開始。5月に入ってから気温の低い日が続き、例年に比べるとフキの成長は遅いが、伊藤代表は「歯ごたえもしっかりしていて、味は抜群に良い」と太鼓判を押した。
この日収穫した約195㌔のフキは、すべてグリーンコープ生活協同組合で販売するために出荷。音別での直売は24日から、1㌔540円で販売の予定。場所はJR音別駅前から憩いの森方面へ約10分のところ。
伊藤代表は「これまで通年販売できるフキの加工品の製品化を目指して取り組んできたが、昨年度にようやくめどがついた」とし「これから温かくなり、フキも一気に生長してくる。今年度は製品の安定供給を目指すとともに、新しい味のピクルスにも挑戦していきたい」と話していた。
なお、フキの販売も行われる町の一大イベント「北のビーナス蕗まつり」は、6月18日に開催を予定している。
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