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日高報知新聞

一連の流れを確認 日高西部消防組合 北海道防災航空隊 合同訓練を実施【日高】

ヘリを上空停止させ、ホイスト救助する防災航空隊員

【日高】日高西部消防組合富川消防署と平取、日高両支署、北海道防災航空隊との合同訓練が11日、日高町沙流川と町営グラウンドで行われた。

 合同訓練は、2017年(平成29年)を最後に実施しておらず、その間職員の構成も変わっていることから、基本訓練に立ち返り、水難救助・捜索事案に対し状況に応じた現場判断と、要請から捜索・救助活動において防災ヘリとの連携要領の確認のほか、スマートフォンからの衝撃感知による119番自動通報時の対応がマニュアル化されたことから、通報から一連の流れを確認し実事案に活かすことを目的に実施され、富川消防署から7人、平取支署から4人、日高支署から14人、防災航空室から3人の計28人が参加した。

 訓練概要は、前日までの大雨で増水した沙流川の巡回を行っていた車両が、護岸崩落に気付かず誤って川へ入水墜落したもの。その時の衝撃感知により携帯電話から自動119番通報。車両には2人が乗っており、運転席の男性は自力で岸まで退避しけがはなかったが、助手席の男性が川に流された―を想定。

 救助訓練は、自動119番機能により富川消防署へ入電。日高管轄のため日高支署へ転送され、通報者の携帯番号へ連絡するも応答が無かったため、日高1号車が警戒出動した。

 現場に到着すると状況把握を実施。GPS地点の沙流川左岸側に到着すると、通信室へ救急隊の応援要請と広範囲の捜索活動となる見込みのため、防災ヘリ・指揮隊・捜索隊2隊の要請を依頼した。日高救急隊が川岸に打ち上げられている傷病者を発見したが、救急車までは約500㍍離れており、ぬかるみのある悪条件で防災ヘリによるホイスト救助要請した。

道防災航空室のヘリコプター見学

 道防災航空室のヘリは、札幌丘珠空港を出発し現場に到着後、防災ヘリからの要請で救急救命士もホイストで防災ヘリに乗り込み、特定行為などの継続視察を実施。防災ヘリが町営グランドに到着し、救急隊へ引継いで訓練終了。

 訓練を見学した町民は「このような訓練を見たのは初めて。住民の安全・安心を守るために活動していることに感謝したい」と話していた。

 苫小牧消防署員で道防災航空隊において3年間任務を行う地元出身の土田達也さん(32)は「山の稜線が見えなくなるとヘリコプターは飛べない。日々訓練を重ね、隊員同士信頼し合い任務を果たしたい」と気を引き締めた。

 日高西部消防組合の西前正次消防長は「無事訓練を終了できて安堵している。これから山菜採りや幌尻岳登山、川下りなどで事故が起きる可能性もあり、連携体制を確認する良い機会になった。町民が消防活動への理解を深め、防災意識を高めるきっかけにしてくれれば幸い」と話した。

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