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釧路新聞

クレインズ 第三者破産申請 負債総額1億9906万円【釧路】

 プロアイスホッケーチームを運営する「ひがし北海道クレインズ株式会社」(資本金10万円、田中茂樹社長)は15日、債権者より釧路地裁へ第三者破産を申請された。申請代理人は小幡朋弘弁護士(PLAZA総合法律事務所、東京)。負債総額は1億9906万円(2022年3月末時点)。

 東京商工リサーチ釧路支店によると、同社は2018年12月の「日本製紙クレインズ」廃部発表後、チームの受け入れ先として19年3月に設立され、「ひがし北海道クレインズ」としてアジアリーグなどに参戦。20、21年には全日本選手権で2連覇するなど好成績を収めていたが、21年3月期は新型コロナウイルス感染拡大による影響から観客数やグッズ販売が低迷したことによって、売上高は1億4385万円(前期2億2627万円)、当期損失5453万円となり債務超過に転落。22年3月期もコロナ禍の長期化により売上高は1億3254万円、当期損失1億3279万円となり債務超過が拡大した。

 こうした中、選手に対する給与遅配が発生したことに加え、元職員による横領が発覚するなど経営状態が悪化。今月には所属する全選手、監督が給与遅配により来期以降チームと契約を結ばない意向を表明し、15日に第三者破産を申請した。現時点において破産開始決定は出ていない。

 また、選手の大半や監督、コーチは、釧路市を拠点とする新チームの発足を目指す「北海道ワイルズ」に移籍し、アジアリーグへの参入を目指している。

 給与1500万円未支給 田中社長「遅配分解消に尽力」

 北海道ワイルズ(山田謙治社長)と、選手らの代理人弁護士によると、クレインズは今年2、3月の2カ月分の選手、スタッフの給与約1500万円などが未支給という。このほか、個人貸し付けへの返済も滞るなど、総額約8000万円の未払いが発生しているとしている。

 今後、裁判所が当事者、利害関係人の意見を聞く審尋を開き、破産手続きを開始するか判断する。一連の申し立てについて、田中社長は「非常に残念だ」とした上で「選手たちより申し立てのある遅配分を解消することが必須。そこを進められるよう尽力していく」と話している。

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