再エネ、安定供給へ 室蘭バイオマス発電所、安全大会で誓い【室蘭】
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安全大会でKY(危険予知)活動の指差し確認をする参加者たち
国内最大規模の木質バイオマス発電所「室蘭バイオマス発電所」(室蘭市港北町)を運営するENEOSバイオマスパワー室蘭合同会社は15日、定期点検工事(SD)の安全大会を開いた。青井伸夫社長は「ロシアのウクライナ侵攻の影響でエネルギー問題がクローズアップされ、再生可能エネルギーの重要性はますます高まっている。点検を通して必要な工事を行い、バイオマス発電による電力を安定して供給していきたい」と決意を述べた。
燃料にパームヤシの果実からパーム油を絞った種子殻を使う同発電所は、2020年5月に商業運転を開始した。年1回、SDを行っており、今年は11日から6月16日まで実施する。
期間中は異音や臭気などの発生が予想されることから、日常監視と定期的な管理を行い、市の環境基本条例が定めている基準を順守する。近隣住民には、事前に作業の開始を周知している。
関係会社を含め、道内外からピーク時には約200人が入構する見込みで、工事関係者には交通安全の徹底と運転マナーに関する指導を行い、相乗りによる通勤車両の減少を図る。
15日午前8時過ぎに構内敷地で行われた安全大会には約140人が参加。青井社長は①作業は安全最優先②新型コロナウイルス感染防止対策を含めた健康管理の徹底-を要請し、「無事故・無災害で完了を」と呼びかけた。
室蘭バイオマス発電所は、1時間当たり7万4900キロワット、年間約6億キロワットを発電。発電した電気は、国の再エネ固定価格買い取り制度を活用して売電している。
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