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日高報知新聞

元気に帰ってきてね 元浦川さけますふ化場 荻伏小2年生がさけ稚魚を放流【浦河】

サケの稚魚を放流する荻伏小児童ら

 浦河町栽培漁業研究会(髙田淳会長)は12日、町内姉茶97の元浦川さけますふ化場で毎年恒例となっている荻伏小学校(櫻井亮校長)の児童を対象とした「さけ稚魚放流式」を開催した。2年生児童4人がサケの成長と無事回帰を願いサケの稚魚を川へ放流した。

 日高中央漁協や浦河町産業課などで構成する同会が、荻伏小学校と連携し地域産業である漁業への理解を深める学習として実施している授業。2年生児童を対象としたサケ稚魚放流は、故郷の元浦川に回帰してくるさけの不思議さと生命の尊さ、海や環境を守ることの大切さを理解してもらおうと毎年開催している。

 この日は、髙田会長が「サケは海に出て4年間ほどかけて立派に成長し、またこの川に戻ってきます。今日は、多くの魚に触れて、海や川の大切さを学んでほしい」と児童に呼び掛けたあと、日高振興局の日高地区水産技術普及指導所の富安俊所長と軽部有夏さんが紙芝居でさけの生態についての授業を行った。

 児童からの「さけは大きくなるまで何日かかるの?」「どうやって海の危険から身を守るの?」といった質問には、日高管内さけ・ます増殖事業協会の清水勝専務理事が講師となって、丁寧に答えていた。

 サケについての理解を深めた後、サケ稚魚の放流が行われ、児童らはバケツに入ったさけの稚魚に「食べられないで元気に帰ってきてよー!」「がんばってきてねー!」と声を掛けながら優しく川に流し、稚魚が泳ぐ姿を見送っていた。

 清水専務理事は「子どもたちには、サケは大切な資源だと理解し見守ってほしい。4年後、成長したサケの姿を見て感動してもらいたい」と話していた。

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