高校生 無人店舗は「便利」 AI活用を体験【上士幌】
上士幌高校(宮田真克校長、生徒175人)の3年生22人が11日、AI(人工知能)技術によって運営効率化を図る無人店舗「かみしほろマルシェスマートストア」(上士幌町東3線235)で、スピーディーに買い物ができる先端技術について学んだ。生徒が地域理解を深める学校科目「上士幌学」の一環として実施した。
講師は、同店舗を運営し、ロボット技術を活用した遭難者捜索などを行う「TKF」(東京)のスーパーバイザー菅沼利文さんが務めた。
生徒は事前にスマートフォンのアプリ「ピックスルー」をダウンロード。表示されるQRコードをゲートでかざして入店した。陳列商品の菓子や飲み物など商品を手にし、バーコードを読み取って決済。店員など人がいなくてもスムーズに買い物ができる次世代の技術に目を輝かせていた。
菅沼さんは同店舗について、多いときは1日で40~50人が来店すると説明。人口減少が進む中、無人でも利便性が高い買い物ができると強調し、「観光客や町民向けに、約850種類の日用品やお土産を置いている」と話した。利用者からは、離乳食などの販売を求める声が寄せられているという。
音更町から同校に通う男子生徒(17)は「現金で払うより便利。商品も豊富で、音更にも(店舗を)備えてほしい」、女子生徒(17)は「営業時間も長く、支払いも簡単なので、生徒も買い物を楽しめる」と話した。
生徒は今後、授業でSDGs(持続可能な開発目標)の概要を学び、自動運転バスの乗車体験を行う予定。
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