日本１００名城に数えられる根室半島チャシ跡群や春国岱観光ガイドとして根室観光を支えている市民自然ガイド「ねむろトコロジストの会」（船山岩雄会長、会員１２人）。所属のガイドたちも活動１３年目、平均年齢６３歳となり、新たな仲間を募集する。２０１８年以来５年ぶりとなる養成講座は２１日午前９時から行う。

　ねむろトコロジストは有償ボランティア。春国岱でのワンコイン（５００円）ガイドとして２０１１年に設立。その後、ツアー会社から日本１００名城のヲンネモトチャシに代表されるチャシ跡群の現地ガイド希望に対応し、案内役を引き受けている。

　昨年度、ガイドとして対応したのは１１個人、３０団体（７２９人）。案内したのは春国岱２件、チャシ跡２５件、落石２件、花咲・車石１件。設立からの実績は１２年間で１３９個人、１８０団体（４８４８人）にのぼる。

　７７歳の船山会長はじめ会員１２人の平均年齢は６３歳。年齢の高齢化と、個人負担が大きくなってきたこともあり、新たな仲間を募集することにした。

　史跡ガイドは１時間１５００円支給される。募集範囲は高校生以上で講座修了後には会員として史跡ガイド活動、毎週土曜日の春国岱ガイド、自然観察活動に参加するほか、団体ツアーへの同行、その後ガイド役として一緒に活動してもらう予定だ。運転免許がない場合は送迎対応を行う。知識・経験は不問。

　当日は養成講座は２１日午前９時～午後１時。市教委の猪熊樹人学芸主査を講師に根室半島チャシ跡群と納沙布岬を見学。根室地域のアイヌ民族の歴史や文化、案内方法などを学ぶ。

　１７日締め切り。問い合わせは市観光協会０１５３（２４）３１０４へ。申込みはファクス０１５３（２４）７８１１、メールinfo@nemuro-kankou.com