札幌で「ハポの手仕事展」 アイヌ刺しゅうなど紹介
白老町地域おこし協力隊の乾藍那さん(36)=アイヌ文化振興担当=は29日から、札幌市中央区の紀伊國屋書店札幌本店の2階イベントスペースで「白老ハポの手仕事展」を開く。アイヌ刺しゅうや木彫、革工芸作品など約100点を展示する。期間中は午前10時から午後3時まで、冊子掲載の作家による実演も予定している。5月4日まで。
町内外で活躍するアイヌ刺しゅう作家や木彫家、サークルを紹介した冊子「白老ハポの手仕事」完成の関連企画。会場では冊子の無料配布も行う。
ハポは「母」「年上の女性」を意味するアイヌ語。先人から受け継いだ伝統の手仕事を次世代に伝える人たちやサークルを紹介する趣旨で、展示がメインだが一部の作品は販売にも応じる。
乾さんは「伝統的な技法にならって制作された作品だけでなく、現代的なアレンジを加えた作品も並べる」と話す。販売するのは、コースターやランチョンマットなど日用品やストラップなどのアクセサリー類が中心。実演は作家らが午前と午後に1人ずつ交代で行い、エムシアツ(刀掛け帯)の技法を使った手編みや、ひと針ひと針刺しゅうを施す様子を見てもらう。
A3ポスター30枚、A4チラシ1000枚、はがき500枚は15日までに完成し、札幌、白老を中心に配布と掲示を進めていく。
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