函館山を望む北斗市館野の海岸でアサリ漁に励む漁業者

　【北斗】市沿岸での今季のアサリ漁が２１日、始まった。館野地区の海岸では午前９時から上磯郡漁協の漁業者１８人が出漁し、熊手で小石を起こしアサリを集め、潮が満ちてくる約２時間後まで漁に励んだ。

　この日の同地区の水揚げは１１０キロ。市谷好４の滝本正幸さん（７４）は、かごいっぱいにアサリを集め「昨年の赤潮の影響が心配だったが、生育は上々でほっとした。アサリはみそ汁や酒蒸しにするとおいしい」と話していた。

　北斗のアサリ漁は、名産のホッキ貝の禁漁期に合わせて解禁し、例年６月上旬まで、干潮の日の午前中に出漁する。アサリは同漁協上磯支所に集荷し、函館・近郊のスーパーなどの店頭に並ぶ。