富川高ら4団体などが協働 日本水大賞の「厚生労働大臣賞」を受賞【日高】
【日高】富川高校と富良野高校や、北海道立総合研究機構、元日高町職員の白石航希さん、日高町が協働して取り組んだ「地域の水は自分たちで守る 地域ぐるみの水道維持管理支援」の成果を「第25回日本水大賞」に応募し、「厚生労働大臣賞」を受賞した。
北海道立総合研究機構では、北海道の農山漁村に多くみられる地元管理型の小規模水インフラを地域生活を支える重要なインフラととらえて調査研究を行い、2017年から地元高校とも連携した地域による水インフラ管理体制づくりを実践的に取り組んでいる。
富良野高校では2017年から科学部の部活動、富川高校では22年から総合的な探究の時間の授業として実施した。
日本水大賞は、日本水大賞委員会と国土交通省主催し、「安全な水、きれいな水、おいしい水にあふれる21世紀の日本と地球」を目指し、水循環の健全化に資する水防災、水資源、水環境などの分野におけるさまざまな活動を対象に、社会的貢献度が高い、特に優れたものを表彰し、広く国民に発信することを目的に1998年(平成10年)に創設された。今回は応募総数96件の中から選ばれた。
富川高校では授業「総合的な探究の時間」の中で実施。3年の柏木花音(かのん)さん、石田凉空(りく)さん、山口寿乃(ことの)さん、高木涼馬さん、大倉隼翔(はやと)さん、ウィリアム・ヴェレンズエラさんの6人が①管路情報のデジタルマップ化(GIS)②簡易の水質分析に取り組み、2月には役場関係者ら14人が参加した成果報告会を行った。
受賞を受けて柏木さんは「地域の皆さんに役立つものを作り上げ受賞できてうれしい。水に対してのイメージがなかったが活動する中で興味を持った」、大倉さんは「6人が協力して活動した結果受賞できてうれしい。紙の地図と現在との誤差がありアプリを使ってデジタルマップ化するのが大変だった」と話した。
担当した嶋田奨教諭は「生徒達の頑張りの成果。これからの生きる力に結びついていくと思う。今年は昨年の活動のほか、ウィリアムさんと大倉さんがYouTubeを使い、英語で世界に発信するので期待している」と話した。
6月13日に東京都の日本科学未来館で表彰式が行われる。
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