地元企業と学生、つながりに一役 室工大・カフェ運営「テントテン」、パートナー事業「参加を」【室蘭】
室蘭市水元町の室蘭工業大学学生会館内カフェ・TENTO(テント)を運営するNPO法人ten to ten(テントテン)は、地元企業の魅力をPRし、学生とつなげる「共創パートナー事業」の本年度の取り組みに参加する企業を募集している。同法人職員の及川祐一さん(39)は「学生が地元の企業を知り、関わるきっかけにしてもらえたら」と呼びかけている。
テントテンは2021年3月設立。学生、地域住民、地元企業などが交流できる場所を提供しようと、同年9月に同カフェをオープンした。開店から1年半がたち、店内のイベントや展示の開催数は年間80回を超え、学生を中心に地域住民らの憩いや交流の場として定着している。
共創パートナー事業は昨年4月、カフェという「つながりの場」を活用しながら、地元企業の事業内容や魅力を学生に伝えようと開始した。若年層の人口流出防止の狙いもある。及川さんは「学生が地元企業に関心を持ち、就職して定住人口を増やすことができれば」と展望する。
同事業に参加するパートナー企業は、1口1万円で賛助会員となる。3口以上から会費に応じて、同カフェ店内での広告付きドリンク割引券配布、商品や広告の掲示、イベントの共催-などが提供される。20口で、同大研究室協力の下、来店客へアンケート調査、事業方策を分析する。
現在、パートナー企業は3社。人材派遣事業などを展開するアクトプランニング(高砂町)は、アルバイトの募集広告付き割引券を配布するなどして同事業を活用。福士篤代表取締役は「会社の認知度を上げ、イメージアップを図る上で一定の効果はあった」との考えを示し「同カフェを応援するためにも、今後も続けていきたい」と話した。
内池建設(入江町)は起業セミナーを昨年10月に実施。中田商会(東町)も3月から新たにパートナー企業に加わった。
同事業の申し込み・問い合わせは、テントテンのメール( tentoten.npo@gmail.com )へ。
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