ポスターを手に来場を呼びかける小杉社長

　築炉事業全般を展開する小杉築炉（伊達市松ヶ枝町、小杉芳昭代表取締役）は５月２日、東京の劇団だるま座による舞台上演を、同町のだて歴史の杜カルチャーセンターで開く。創業５５周年を記念した地域貢献事業の一環。小杉社長は「演劇に親しんでほしい」と、広く観覧を呼びかけている。

　同社は１９６８年創業。セメントや製紙会社向けの工業炉のメンテナンスや各種工業炉、窯炉などの設計を手掛ける。

　小杉社長は３１歳の時、創業者で前社長の父・昭夫さんから事業を引き継いだ。会社の節目を迎え、「足跡の一つに何かを残したい」と、特に企画した。

　招請するだるま座は、荻窪を拠点に、人間の根底にある魂の部分をくすぐるような身近で親しみやすい演劇を志す劇団。座長の剣持直明さんは小杉社長の母校・東北福祉大の後輩で、札幌公演のため来道するのに合わせて、実現した。

　上演する作品は、火葬場を舞台に、火葬の始まりから終わりまで故人を見送る数時間に湧き上がる遺族の思いを描く。公演回数１６０回を超える定番の演目の一つ。小杉社長は「一度観覧していただき、演劇の楽しさを感じてほしい」と来場を呼びかけている。会場では同社のリーフレットを配り、事業についても知ってもらう。

　午後５時半開場、同６時半開演。入場は無料だが整理券が必要。整理券は伊達市内の和歌、伊達信用金庫本店、市役所、カルチャーセンターなどで配布中。

　問い合わせはカルチャーセンター、電話０１４２・２２局１５１５番へ。