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室蘭民報

商業環境一大変革、蘭東地区出店ラッシュ 交通量の増加懸念、空き物件活用課題【室蘭】

秋に新店舗がオープンする室蘭市中島本町のモルエ中島3期Bブロックエリア(上)と、イオン室蘭の出店計画がある日の出町の室蘭市公設地方卸売市場跡地(下)

 室蘭市内で新たな出店や計画が相次ぎ、市内の商業環境は大きな変化を迎える。市民からはまちの活性化を喜ぶ声が上がる。一方で、既存店の移転に伴う空き物件の活用など課題もある。

 西胆振最大のショッピングセンター(SC)・モルエ中島(中島本町)。今秋、3期Bブロックエリアに「スターバックス」と「ユニクロ」の人気店が登場する。

 お膝元の中島商店会・金濱元一会長は、今回のモルエ中島の拡張を歓迎。「地域の集客力向上と活性化につながるニュース」と喜ぶ。

 懸念としては、中島地区周辺の交通量増加を挙げる。「スターバックスはドライブスルー型なので、交通渋滞を今まで以上に招く可能性がある」と指摘する。

 市はモルエ中島に面した市道「中島本町1丁目2号通線」の拡幅工事を24年から始める予定だが「周辺には幼稚園もあり、子どもや高齢者も多い。工事を早く進めてほしい」(金濱会長)と訴える。

 同一圏内で買い物が完結するワンストップ型の商業地区が形成される一方で、他地域の既存商業施設の客足減少を懸念する見方もある。中島地区にスーパーや専門店が集中するためだ。

 東町の弥生ショッピングセンターは、DCM弥生店とニトリ室蘭店の2店舗の移転計画により、空いた建物の活用策が課題となる。

 DCM弥生店は、(仮称)寿町店新規開店に伴い、5月14日の閉店を発表した。ニトリ室蘭店は今年12月、市旧市営住宅汐見団地跡地(東町1)に移転新築する計画。さらに、東町のイオン室蘭は日の出町の旧室蘭市公設地方卸売市場の跡地に店舗を移転新築する方針だ。

 弥生SCの敷地所有者で、関東や札幌のオフィスビルや商業施設を管理する不動産会社「ビジョナリー」(埼玉県)は、空き店舗に入るテナントの募集を進めているという。

 同社の担当者は「食品や電気関係の企業数社が名乗りを上げているが、まだ契約には至っていない」と明かした。

 弥生SCやモルエ中島、イオン室蘭店など大型商業施設に囲まれた立地にある個人経営店の受け止め方はさまざまだ。

 東室蘭商店街振興組合の深田健夫副理事長は「組合飲食店は、周辺の企業に勤務している人たちが多く利用する。客足が急に途絶えることはないのでは」との見方を示しつつ「今後どのような影響が出るか、動向を注視している」と話した。市内の自営業60代男性は「市の人口減が進む中、客の取り合いにならないだろうか」と生き残りに不安をにじませた。

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